今月は、週に1冊か2冊のペースで、2020年上半期に刊行された書籍の中から、
ブログにておすすめの書籍をご紹介していきます。
海外刊行のアートブックは、完売後、すぐに再販されないものも少なくありません。
数年後にお問い合わせを頂きそうな本年刊行の書籍をご紹介しております。
《Recommended Summer Book #1:Wolfgang Tillmans - Today is The First Day》
オンラインストアへ→ヴォルフガング・ティルマンス
ヴォルフガング・ティルマンスは、90年代初頭から友人らを撮影した写真を雑誌で発表するなど徐々に注目を浴びていきました。写真作品を額装せずにピンやテープで止め、空間全体を使用した新しい写真の展示方法や抽象絵画のような抽象的な写真など、2000年代には、ここ日本でも多くの写真集が並びました。そして、現在も進化し続け、近年では、ビデオ作品やサウンド作品、パフォーマンスなどの舞台作品も手がけています。現代社会の変容、技術の進化をも感じる作品。ティルマンスは、重要な現代写真家であり現代芸術家です。
この書籍は、2020年今年、ヨーロッパ2箇所で開催された大規模な個展の際に刊行されました。過去30年間の活動を紹介した展覧会というのも魅力的ですが、本書のコンセプトやデザインには、ティルマンス自身が関わっているのです。
以前、ドイツの出版社Hatje Cantzより刊行された”Abstract Pictures”も約300ページに大きな図版でしたが、今回のこの書籍も、500ページ以上の大きな図版で見応えがあります。それに加えて程よいサイズ感と紙質で、軽快に楽しめる一冊です。もちろん、ティルマンスの特徴的な展示がわかる展示風景写真も。
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