2020/08/28

Recommended Summer Book - 2020年度上半期おすすめ書籍

 今月は、週に1冊か2冊のペースで、2020年上半期に刊行された書籍の中から、

ブログにておすすめの書籍をご紹介していきます。

海外刊行のアートブックは、完売後、すぐに再販されないものも少なくありません。
数年後にお問い合わせを頂きそうな本年刊行の書籍をご紹介しております。

《Recommended Summer Book #6: Paul Klee - Life and Work》
オンラインストアへ→パウル・クレー























スイス・ベルン出身のパウル・クレーは、表現主義、キュビム、シュルレアリスムの影響を受けながら、独自のスタイルを完成させた20世紀を代表する芸術家であり理論家です。ワシリー・カンディスキーとは共に、「青騎士(ブラウエ・ライター)」やバウハウスで美術史に大きな影響を与えた活動を行いました。そんなクレーは、生涯の半分をスイス・ベルンで過ごし、現在同市には、パウル・クレー・センター(Zentrum Paul Klee)があります。この美術館は、2005年に開館し、クレーの残した全作品の約40%に当たる4000点以上を所有しており、世界一のコレクションを誇っています。(重要な作品の一部は、ベルン美術館にもあります)

世界的に知られ多くの人々に愛されるパウル・クレーの書籍は、たくさん刊行されていますが、1954年に刊行されたWill Grohmannの包括的なモノグラフ以降、クレーの全貌に関する書籍は刊行されていませんでした。そこで上記にあるパウル・クレー・センターは、この書籍を新たに刊行したのです。ドローイング、絵画、水彩画、彫刻、パペット、多くの記録文書と写真に加えて、クレーファミリーのアーカイブをはじめとする豊富な新しいリソースも加え編集されました。2000年前半に初版刊行後、絶版となっていたこの書籍が、2020年に再販されたことは、本当に重要な一冊であることを証明しています。
長年にわたる研究と労力の成果であるこの書籍は、クレーの素晴らしさを十分に伝えてくれます!











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