今月は、週に1冊か2冊のペースで、2020年上半期に刊行された書籍の中から、
ブログにておすすめの書籍をご紹介していきます。
海外刊行のアートブックは、完売後、すぐに再販されないものも少なくありません。
数年後にお問い合わせを頂きそうな本年刊行の書籍をご紹介しております。
《Recommended Summer Book #3: Marcel Duchamp - Boîte en Valise./Museum in a Box 》
オンラインストアへ→ マルセル・デュシャン
第二次世界大戦へと向かう不安定な社会情勢の中、デュシャンは過去の作品の複製を、アルバムや本の形ではなく、綴じずにまとめて箱に収めるというアイデアに着手します。1930年代半ばからほぼ手作業で、6年近くの歳月をかけて進められ、1941年にマルセル・デュシャンまたはローズ・セラヴィの作品69点を収めた「Museum in a Box」の販売を開始しました。革製のトランクに木箱を仕込んだ豪華版が限定20部(+非売品4部)、その後長期間にわたって、革製トランク抜きの箱300部あまりが作られたのです。
マルセル・デュシャンは、現代美術に計り知れない影響を与えましたが、バリエーション作品を作ることを嫌ったことから、その作品数は多くはありません。ボックスに納められたこれら69点の作品は、どれもがデュシャンの思索の成果であり、芸術的探求の重要な一側面が表現されています。
そしてそして、木製の箱で作られたオリジナル版を、紙と一部プラスチックによって緻密に再現した「Marcel Duchamp/Museum in a Box」の待望のセカンド・エディションが、今年出版されました。
箱を開け、手の込んだ仕切り板を開くと、デュシャンが全精力を注ぎ込んだ未完の大作(通称)大ガラスを中心に、レディメイド、絵画作品などが所狭しと収納された、究極のブックオブジェクトとなっています。本棚にこの書籍がある方は、間違いなく現代美術が大好きなお一人でしょう。初版完売後には、多くのお問い合わせを頂いた本書。ぜひ、この機会をお見逃しなく!
マルセル・デュシャンは、現代美術に計り知れない影響を与えましたが、バリエーション作品を作ることを嫌ったことから、その作品数は多くはありません。ボックスに納められたこれら69点の作品は、どれもがデュシャンの思索の成果であり、芸術的探求の重要な一側面が表現されています。
そしてそして、木製の箱で作られたオリジナル版を、紙と一部プラスチックによって緻密に再現した「Marcel Duchamp/Museum in a Box」の待望のセカンド・エディションが、今年出版されました。
箱を開け、手の込んだ仕切り板を開くと、デュシャンが全精力を注ぎ込んだ未完の大作(通称)大ガラスを中心に、レディメイド、絵画作品などが所狭しと収納された、究極のブックオブジェクトとなっています。本棚にこの書籍がある方は、間違いなく現代美術が大好きなお一人でしょう。初版完売後には、多くのお問い合わせを頂いた本書。ぜひ、この機会をお見逃しなく!
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