2020/08/06

Recommended Summer Book - 2020年度上半期おすすめ書籍

今月は、週に1冊か2冊のペースで、2020年上半期に刊行された書籍の中から、
ブログにておすすめの書籍をご紹介していきます。

海外刊行のアートブックは、完売後、すぐに再販されないものも少なくありません。
数年後にお問い合わせを頂きそうな本年刊行の書籍をご紹介しております。

《Recommended Summer Book #2: Francis Bacon - Bacon and the Mind、 Painting Philosophy, Psychoanalysis、Inside Francis Bacon》
オンラインストアへ→  「Bacon and the Mind」「 Painting Philosophy, Psychoanalysis」「Inside Francis Bacon

衝撃的なイメージと、それとは裏腹なシステマティックな制作過程。抽象表現がアート界を席巻していた中でも、具象性に留まり続けた彼独自の美学。ベーコンの絵画を前にした時、相対的な日常の価値観を置き去りにし、存在の本質的な問いへ誘うような引力を感じます。

様々な謎に満ちながら、今なお人々を魅了し続けるベーコンの芸術に、新しい視点をもたらす最新の研究書が到着しました!全3巻のシリーズで、様々な視点からのベーコンへのアプローチを、多くの作品資料と共に読み進める内容となっています。


第1巻【Bacon and the Mind - Art, Neuroscience and Psychology】

ベーコンの記憶、身体性、本能と経験について、神経系や、脳と美の関係を研究する新しい分野である神経美学など、脳科学の視点からその内面性へ迫ります。


第2巻【Painting, Philosophy, Psychoanalysis】

画面につけられたスクラッチ、度々登場する鏡、変形、自画像などに着目し、アリストテレスからラカン派まで、これまでに無い心理学的側面からの分析がまとめられています。


第3巻【Inside Francis Bacon】

ベーコンのパトロン達の日記、ベーコンとボナールの両者に共通する視点、ベーコンが制作に用いたメタファーシステム、素材と制作過程についての調査など、最新の研究成果をまとめ、新しいベーコン像を描き出します。







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