「アントニオ・ロペス展 in Bunkamura」

2012年3月Blogにて少し紹介しました

Antonio López García:アントニオ・ロペス=ガルシア。

※Blog「アントニオ・ロペス=ガルシアのこと」

現在、東京・渋谷のBunkamuraにて初個展が催されています。

17歳の時に描いた作品から、2013年に制作された彫刻作品まで
64点の油絵・素描・彫刻が展示されていました。

その中には、マルメロの木も。

※マルメロの木

同じスペインの映画監督ビクトル・エリセにより制作されたロペスを主人公にした

「マルメロの陽光」。
この中で描いている「マルメロの木」。
ロペスがいまだ描ききれず、毎年秋になると挑戦するマルメロという柑橘類の木(実)の制作を記録した。
この映画を機にロペスは、以前よりも増して世界中で紹介される画家となりました。

初期の作品から近年までの作品が見れるこの展覧会は、

一人の作家の絵画における挑戦やプラクティスを

発見できるとても見応えのある展覧会でした。
展示順もほぼ時系列でわかりやすいものでした。

国外での展覧会の少ないロペスは本当に待ちに待った機会と言えます。

表現方法が多種多様な現在の中で、

写実的な手法を用いて、長い時間をかけて制作をするロペス。

確実に写真とは一線を超えた絵画の可能性に対して

対話を続ける画家の一人だと言えます。

上手い・写真のような絵画では、言い表せない
魅力的な作品たちをみることが出来た今回の展覧会でした。
そして、新たな発見もありました。

現在、Eurekaでは、このアントニオ・ロペス=ガルシアの書籍を
4タイトル取り扱っております。
是非御覧くださいませ。

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