コブラ
2020/08/27
2020/08/20
Recommended Summer Book - 2020年度上半期おすすめ書籍
今月は、週に1冊か2冊のペースで、2020年上半期に刊行された書籍の中から、
SDLは、デザイナー、ストラテジスト、アートディレクター、開発者、そしてサービスに携わる人々からなる学際的なチーム編成し、単なるグラフィックやパッケージのデザインにとどまらない、また、一過性のものに終わらない、ブランドとビジネスを変容させる総合的で持続的なアプローチを大きな特徴としています。
航空会社、美術館、アルコールメーカー、ファッションレーベル、スポーツブランド、自動車、ドラッグストア、ノーベル賞などなど、世界中のクライアントとのクリエイティブワークを手がけ、世界をリードする先進的なデザインラボとして非常に高い評価を得ています。
2020年、SDLの21年の活動をまとめた書籍が遂に刊行となりました。ブックデザインと編集ともにSDLが手掛け、厳選された紙と特色が効果的に使用されています。業界ごとに分類された数多くのプロジェクトが500ページのボリュームで、プロジェクトの詳細を伝えるモックアップや初めて公開される資料など900点以上の図版を収録。デザインの着想と過程や、舞台裏の逸話、ポートフォリオについての本書オリジナルの洞察を含む、特別なモノグラフとなっています。
卓越したデザインクリエイションの実践として、クリエイティブなデザイン活動を目指すデザイナーや学生にとって不可欠な、インスピレーションと知識を提供する一冊です。
2020/08/18
Recommended Summer Book - 2020年度上半期おすすめ書籍
今月は、週に1冊か2冊のペースで、2020年上半期に刊行された書籍の中から、
ルーマニア出身のガーニーは、学校を卒業後、わずか十数年で国際的なキュレーターやオークションハウスに知られる画家となりました。2006年に現在は閉廊となったチューリッヒのHaunch of Venison Galleryのグループ展、2008年ベルギー・アントワープのTim Van Laere Gallery、2009年イギリス・ロンドンのHauch of Venison、そして世界的なオークションハウスクリスティーズで作品が発表されました。そして、2015年には第56回ヴェネチア・ビエンナーレのルーマニア館で大規模な展示を行い、さらに世界中で注目される現代画家となりました。
ガーニーの精力的な作品は、フランシス・ベーコンと比較されますが、本人は、ベーコンから直接的に刺激を得ているわけではなく、過去の多くの人々から得ていると言います。ある評論家は、ガーニーは、過去の出来事からの描写に長けており、何かの感覚を描き出すことに成功しているし、現時点でも常に進化している芸術家であると言いました。
Artbook Eurekaでは、過去に他に2冊の書籍を扱っていましたが、今年刊行された「Paintings 2014 to 2019」は、この若い芸術家が、ヴェネチア・ビエンナーレで大規模な展示前後の代表的作品から、移民のテーマやトランプ米大統領をモデルとした昨年の2019年までの作品を掲載しています。メディアとしての絵画の力能を見つめ、パレットナイフやステンシルなどのテクニックによって、複雑で多層的に絵画を構築するガーニーの魅惑的な絵画が、今までで一番多く掲載されている書籍です。
2020/08/12
Recommended Summer Book - 2020年度上半期おすすめ書籍
今月は、週に1冊か2冊のペースで、2020年上半期に刊行された書籍の中から、
マルセル・デュシャンは、現代美術に計り知れない影響を与えましたが、バリエーション作品を作ることを嫌ったことから、その作品数は多くはありません。ボックスに納められたこれら69点の作品は、どれもがデュシャンの思索の成果であり、芸術的探求の重要な一側面が表現されています。
そしてそして、木製の箱で作られたオリジナル版を、紙と一部プラスチックによって緻密に再現した「Marcel Duchamp/Museum in a Box」の待望のセカンド・エディションが、今年出版されました。
箱を開け、手の込んだ仕切り板を開くと、デュシャンが全精力を注ぎ込んだ未完の大作(通称)大ガラスを中心に、レディメイド、絵画作品などが所狭しと収納された、究極のブックオブジェクトとなっています。本棚にこの書籍がある方は、間違いなく現代美術が大好きなお一人でしょう。初版完売後には、多くのお問い合わせを頂いた本書。ぜひ、この機会をお見逃しなく!
2020/08/06
Recommended Summer Book - 2020年度上半期おすすめ書籍
衝撃的なイメージと、それとは裏腹なシステマティックな制作過程。抽象表現がアート界を席巻していた中でも、具象性に留まり続けた彼独自の美学。ベーコンの絵画を前にした時、相対的な日常の価値観を置き去りにし、存在の本質的な問いへ誘うような引力を感じます。
様々な謎に満ちながら、今なお人々を魅了し続けるベーコンの芸術に、新しい視点をもたらす最新の研究書が到着しました!全3巻のシリーズで、様々な視点からのベーコンへのアプローチを、多くの作品資料と共に読み進める内容となっています。
第1巻【Bacon and the Mind - Art, Neuroscience and Psychology】
ベーコンの記憶、身体性、本能と経験について、神経系や、脳と美の関係を研究する新しい分野である神経美学など、脳科学の視点からその内面性へ迫ります。
第2巻【Painting, Philosophy, Psychoanalysis】
画面につけられたスクラッチ、度々登場する鏡、変形、自画像などに着目し、アリストテレスからラカン派まで、これまでに無い心理学的側面からの分析がまとめられています。
第3巻【Inside Francis Bacon】
ベーコンのパトロン達の日記、ベーコンとボナールの両者に共通する視点、ベーコンが制作に用いたメタファーシステム、素材と制作過程についての調査など、最新の研究成果をまとめ、新しいベーコン像を描き出します。
2020/08/03
Recommended Summer Book - 2020年度上半期おすすめ書籍
ヴォルフガング・ティルマンスは、90年代初頭から友人らを撮影した写真を雑誌で発表するなど徐々に注目を浴びていきました。写真作品を額装せずにピンやテープで止め、空間全体を使用した新しい写真の展示方法や抽象絵画のような抽象的な写真など、2000年代には、ここ日本でも多くの写真集が並びました。そして、現在も進化し続け、近年では、ビデオ作品やサウンド作品、パフォーマンスなどの舞台作品も手がけています。現代社会の変容、技術の進化をも感じる作品。ティルマンスは、重要な現代写真家であり現代芸術家です。
この書籍は、2020年今年、ヨーロッパ2箇所で開催された大規模な個展の際に刊行されました。過去30年間の活動を紹介した展覧会というのも魅力的ですが、本書のコンセプトやデザインには、ティルマンス自身が関わっているのです。
以前、ドイツの出版社Hatje Cantzより刊行された”Abstract Pictures”も約300ページに大きな図版でしたが、今回のこの書籍も、500ページ以上の大きな図版で見応えがあります。それに加えて程よいサイズ感と紙質で、軽快に楽しめる一冊です。もちろん、ティルマンスの特徴的な展示がわかる展示風景写真も。

















































