2012/05/09

アンリ・マティスのこと

Henri Matisse(アンリ・マティス)の言葉
「色を変えたとき、新たなつりあいをとるために形も変えざるをえなかったんだ。
 時には、私の絵はまったく変わってしまうことがある。感情はそのままなのにね」


これは、同時期にパリにいた写真家Brassai(ブラッサイ)の
「わが生涯の芸術家たち」に書かれているマティスの言葉です。


何度も何度も繰り返し読んで、気がつくことがありました。
自身が、あまり興味のなかったマティスの作品が、突然、何かを感じさせて
くれた時期のこと。
ドイツの美術館で見た、それは、後期の作品の切り絵でした。
上品で美しく、そして優しい。そう思いました。
この作品を創造したとき、
上記のように、「感情はそのままなのにね」という言葉通り、
そのときの感情が作品には現れていて、私が感じたものは
彼の何かとコミュニケーションしていたのでしょうか。


色彩や構成、そしてライン。それ以外の空間に至るまで彼は、
たくさんの時間を使いました。
ローバート・キャパの撮影したマティスの写真があります。
ベットに座り、長い棒を持ち、壁に絵を描くマティス。(この写真も本当に素敵なのです)
生涯、作品を作り続けた素晴らしい画家です。


もし、今まであまり見たことがない方が
いらしたら一度手にとって頂きたい作家の一人です。


Jazz」「With 928 Illustrations, 220 in Color

「Cut-outs,Jazz」
※こちらは、明日アップ予定です。













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